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昨今の人手不足を背景に、「転職したいのに会社が退職を認めず、離職票さえ渡さない・・・」とのハラスメントが全国で多発しているとのことです。
記事によると、2017年度は、全国の労働局に個別労働紛争として寄せられた自己都合退職のトラブル相談は4万件弱で、解雇相談を17%も上回ったとのことです。
リーマン・ショック翌年の2009年度は、解雇相談が引き留めの4.1倍あったのが、2016年度に逆転し、2017年度にはさらにこの差が広がり、遂には「退職代行サービス」なるものまで登場しているとのことです。
会社側としては、引き留めたところで根本的な問題解決にはならないとわかっているのでしょうが、それでも背に腹は代えられないとうことで、こうした一種のハラスメント(嫌がらせ)行為に及んでしまうのでしょう。
引き留めは、以前から時々問題となることはありましたが、今の世相を如実に物語っているニュースと言えます。。。
〔関連記事〕
退職時に研修費等を返還?(2015年10月4日)
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今日はもう一つ、ハラスメント関連の記事をご紹介します。
厚生労働省が働き方改革の一環として立ち上げた検討会の中で、「パワハラの3基準」をまとめたとの内容です。
昨今、私としては、パワハラ問題を回避する一番のポイントは、叱責等が 長期間にわたったり、繰り返したりしないこと だと考えています。
人は誰しも、怒ったり、腹を立てたりといった感情を抱くことがあります。
これはこれで、ある意味、仕方のないことだと思いますが、要は、そうした感情を引きずらないことが大切だと思うのです。
些細なことで根に持ったり、或いは自分と合う、合わないとかで相手(部下、後輩等)に、必要以上に危害を加えるようなことは厳に慎まなければならいのでしょうが、こうしたことが出来ない人が少なからず存在しているのでパワハラ問題はなかなか減らないのではないでしょうか・・・。
閉塞感が蔓延しているような組織では、特にその辺は注意しなければならないでしょう。
近況など
あらためまして、こんにちは!
特定社会保険労務士の中薗です。
今年は大阪府を震源とした地震や、中国・四国地方を襲った西日本豪雨、そして、先日の台風21号、北海道地震にと、本当に大きな災害が続いています。
そして、今度は台風24号が接近しています。
うちの事務所も台風21号が襲来した際は、停電というアクシデントに見舞われ、一時はプチ引越しを断行し、近所の会議室を仮事務所として何とか業務を継続しようとしたほどでした。
幸い台風が通過した翌日には電力が復旧したので大事には至りませんでしたが、あらためてライフラインの有難さや、災害対策の大切さを思い知らされました。
会社等であれば、緊急時の連絡体制などを含めて、今後も起こるであろう自然災害への備えは、十分に行っておきたいところですね。
〔参考〕 台風21号通過前後の模様(2018年9月4日撮影)
事務所前交差点の信号機は消え(左)、夜はJR立花駅南側一帯も暗闇に包まれてしまいました(右)。
〔追記〕 台風24号接近時の模様(2018年9月30日撮影)
JR立花駅前は、台風の最接近が予想される7時間前(13時頃)には殆どのお店が閉まり、人影が消えました。
本来なら大勢の人が行き交う日曜日の昼下がりなので、この不気味な光景に、台風被害への恐怖感がより一層増してしまいました。。。