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平成29年3月28日に「働き方改革実行計画」が公表されましたが、その内容を見ると、キーワードが多いせいか、部分的にはなんとなくわかっていても、全体像はあまりご存じないという方が多数いらっしゃるように思われます。
「同一労働=同一賃金」、「長時間労働の是正」、「勤務間インターバル」、「テレワーク」etc…。
そこで今日は、改めて全体像がわかりやすくまとめられている内閣府の資料を取り上げてみました。(*弊所のお客様にも、機会があれば参考資料としてお渡しさせて頂いています。)
論点は色々あるわけですが、私がこの中で一番着目しているのが 賃上げ率 で、「2010-2012年平均1.70% → 2013年1.71% → 2014年2.07% → 2015年2.20% → 2016年2.00%」というように、ここ数年 2%前後 で推移しています。
つまり、単純計算で考えると、月給20万円の人なら4,000円、月給30万円の人なら6,000円、月給40万円の人なら8,000円ぐらいは賃金が上がっていることになります。
そこに、労働力人口の減少に伴う人手不足の影響等もあってか、昨今はさらに賃上げ傾向に拍車がかかっているのです。
国としては、労働生産性の向上によって賃上げ分をカバーし、そのための後押しとなる施策(助成金の増額)も行なってはいるようですが、果たしてシナリオ通りにいくのか未だ見えて来ないというのが皆さん一様に感じておられるところではないでしょうか…。
一方、先日は次のような興味深い記事が日本経済新聞に載っていました。
長時間労働を是正すると残業手当が減るので、給与の手取りは減っているというのです。
つまり、働き方改革は、こうした 矛盾 も抱えているということなのです。
これら一連の流れをまとめてみると、国としては「長時間労働を是正する → 労働生産性を向上させる → ベース賃金を引き上げる → 消費を喚起する → 景気を上げる」という姿を考えているようです。
賃金引き上げは、経営者側からすると、たちまち経営に響いてきますので、かなり勇気がいることなのですが、そこに踏み込めるか否かが今後のポイントになってくるように思われます。
皆さんは、この辺をどのように見ますか…?
近況など
あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。
あっという間にGW期間が過ぎ去ってしまいました。。。
▽▽▽
私のGWは、休めたのか、休めなかったのかわからいような感じだったのですが、一昨日、お客様との打合せの後にお招きいただいた会食がよい気分転換となりました。
行先は、京都の鶏どころ「八起庵」(https://www.hachikian.com/)さんというお店で、あの高倉健さんが京都ロケの際に足しげく通ったことで有名なところです。(前にTVで見て、一度行ってみたいなぁ~と思っていました。)
先方の社長様をはじめ、役員・経営幹部の皆様と計5名で行って、絶品のすき焼きに舌鼓をうちながら、しばし仕事を離れ、趣味の話などを交えながら和やかな時を過ごさせて頂きました。
それにしても、社長様の何気ない一言「会社が成長軌道に乗ったら、もっと趣味に時間がさけるのに…。」が印象的で、私にしたら「???」です。
この会社が成長軌道に乗っていなかったら、成長軌道に乗っている会社は、日本全国にいったい何社あるの? という感じです。
企業を圧倒的な成長に導く 優秀な経営者の飽くなき向上心 というのは、際限がないのだなと改めて感服しました。(見習わなければいけませんね…)
と同時に、その社長様とは十数年来のお付合いとなりますが、この間だけでも幾多の困難を乗り越えてこられた姿を目の当たりにしていますので、その言葉には計り知れない奥行きと重みを感じました。
▽▽▽
それともう一つ、先日このブログで「事務所通信」の話をさせて頂いたのですが、その中でY先生が、今度はマンガを作ってくれました!
自分にない才能は、羨ましいと思うと同時に、やはりこうした工夫をしてくれるのは嬉しい限りですね。
色々な才能が高い次元で融合した時、仕事が益々面白くなるような気がしている今日この頃です。