ニュース&コメント
今日は、2017年度税制改正において「配偶者控除の廃止」が検討されていましたが、見送る方針となったとのです。
昨今、「働き方改革」の一環として、いわゆる「103万円の壁」を壊すべく、これまで長らく続いてきた「配偶者控除」を廃止し、共働き世帯にも適用する「夫婦控除」を創設しようとの議論がありました。
その行方は、直接的に家計にも影響を及ぼすこともあって非常に注目されていましたが、結局は、「配偶者控除」は存続させ、配偶者(妻)の年収要件を現状の「103万円以下」から「150万円以下」に引き上げる という小幅な見直しの方向で調整が続けられる模様です。
さらに、年収要件を引き上げるということは、配偶者控除を受ける対象者が増えることになり、すなわち税収が減ってしまうことになるため、財務省は、そうした事態を避けるため、世帯主(夫)の年収が1000万円超の世帯は配偶者控除の適用外とする案 を出してきたとのことです。
この問題は「働き方改革」、「労働力人口の減少」、「税収」、「景気対策」など色々な問題をはらんでおり、そこに各種組織・団体等の思惑も絡んでいますので、しばらくは決着しそうにないように感じます。
いずれにしても、今回のような中途半端(?)な施策であるなら、もはや目的もはっきりせず、そうなると当然、効果の程にも疑念が残りますので、やるのであれば、まずはしっかりと 考え方の軸 を固めてから具体策を作っていった方がよいのでは…? と個人的には考えます。
あと、この件に関して、次のような記事もありましたので、参考までにご紹介します。
近況など
あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。
暑い日がいつまで続くのかと思いきや、ここ数日で一気に秋の気配が感じるようになってきましたね。。。
▽▽▽
さて、当事務所では、この時期は「年末調整」の準備が本格化してくるところです。
今年は、今日のニュースで取り上げたような大きな改正はなさそうなので実務上は助かっているのですが、厄介なのはマイナンバーの扱いです。
本当に、これをやったからどうなるといったところが全く見えてきませんので、ただ手間が掛ることをやらされている感が満載なのです。
まぁ、その辺はしっかり対策を練るとして、クライアント数が年々増えて事務処理量が半端ではなくなってきていますので、これまでの中心メンバーに加えて新メンバーも迎え、何とかこの山を乗り切っていければと考える今日この頃です。
このブログも数少ない休日(!?)を利用して、何とか更新できればとは思っているのですが…