ニュース&コメント
先日、平成28年度第二次補正予算が成立し、厚生労働省の雇用関係助成金においては、次の内容が盛り込まれることとなりましたので見ておきましょう!
- 保育関連事業主に対する職場定着支援助成金の拡充
- 保育事業主による「魅力ある職場づくり」のための雇用管理改善の取組について、助成の拡充を行う。
- 介護離職防止支援助成金(仮称)
- 仕事と介護の両立に資する職場環境整備に加え、労働者の円滑な介護休業の取得・職場復帰や介護のための時差出勤制度などを実現した事業主を支援する。
- 生活保護受給者等を雇い入れる事業主への助成措置の創設
- ハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者として生活保護受給者等を新たに雇い入れた事業主に対し、助成金を創設する。
- 65歳超雇用推進助成金(仮称)の創設
- 65歳以上への定年の引上げ、定年の廃止、希望者全員を対象とする66歳以上の継続雇用制度の導入のいずれかの措置を実施した場合に、当該措置の内容に応じて一定額を助成する65歳超雇用推進助成金(仮称)を創設する。
- 最低賃金の引上げに向けた中小企業・小規模事業者の経営力強化・生産性向上支援事業
- 中小企業・小規模事業者が生産性向上のためにコンサルティングを受けたり、設備・器具等を導入し事業場内の最低賃金を引き上げる場合や、都道府県規模の業界団体等が生産性向上の取組を行う場合、その費用について、補助を行う。
- キャリアアップ助成金の拡充
- 中小企業において有期契約労働者等の賃金規定等を改訂し、3%以上増額した場合、生産性向上を加味し、助成額の加算を行う。
- 熊本地震からの復旧・復興としての地域雇用開発助成金の拡充
- 熊本県において事業所を設置・整備し、地域に居住する求職者等を雇い入れる事業主に対し助成を行う特例メニューを創設する。
ここ最近、使い勝手のよい助成金が続々と登場しており、当事務所においてもその対応に追われ、正直、手が回っていないような感じです。
ですが、クライアント様のことを考えると、そんなことは言っていられませんので、何とか取りこぼしがないよう動いていかなければと考えているところです。
何と言っても、雇用保険料を納めているということは、その恩恵に預かる権利を有しているわけですので…。
ちなみに、キャリアアップ助成金 については、今年に入ってから何度か制度改定が行われていますが、今回は次のように拡充されるとのことです。
短時間労働者の労働時間延長(処遇改善コース)の拡充
- 短時間労働者の週所定労働時間を5時間以上延長し、社会保険に適用した場合に1人当たり20万円(大企業は15万円)を支給する。
- 賃金規定等の改定と併せて新たに社会保険に適用した労働者の手取り収入が減少しないように週所定労働時間を延長した場合は1~4時間以上でも以下の助成を行う。
● 1時間以上 : 1人当たり4万円(大企業は3万円)
● 2時間以上 : 1人当たり8万円(大企業は6万円)
● 3時間以上 : 1人当たり12万円(大企業は9万円)
● 4時間以上 : 1人当たり16万円(大企業は12万円)
これらの動きを見ていて感じるのは、やはり少子高齢化、労働力人口の減少に対する備えだなというところです。
そう考えると、今回の改定や拡充のみならず、しばらくはこうした施策が矢継ぎ早に登場してくるのではないでしょうか…?

近況など
あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。
この一週間は「急に寒くなりましたね~」という挨拶を、何度となく交わしました。
昨日は、出張で埼玉に行っていたのですが、その辺は関西でも、関東でも同じのようですね。
▽▽▽
で、これまで東京には行く機会があっても、埼玉に足を伸ばしたのは実は初めてだったのですが、大宮駅での通勤・通学の様子、その人の多さに驚きを隠せませんでした。
目的地は、大宮の少し先だったのですが、大宮駅の光景は、大阪近郊で育った私でも、大阪とは比較にならないと感じました。
人口減とは言うものの、居るところには本当にたくさんの人が居るのですね~。