近況など
こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。
今回も恐縮ですが、「ニュース&コメント」はお休みし、9月23日(金)に開催された「兵庫県社会保険労務士会 第2回尼崎支部研修会」での講師が無事に終了しましたのでご報告させて頂きます。(ちなみに、写真はレジメの表紙に使ったものです。)
タイトルは、
企業規模に見合った賃金制度の定め方
~基本的な考え方から実践例まで、ポイントを徹底解説~
で、当日は次のような内容、流れでお話しさせて頂きました。
はじめに ~今、なぜ賃金制度が必要とされるのか!?
1.本研修会の目的・ゴールのイメージ
2.賃金制度の必要性
〔参考資料1〕 労働力人口の減少について
〔参考資料2〕 「こんな会社もう辞めてやる!」と思う瞬間ランキング
【本論】賃金制度設計の全体像 ~基本ステップ例
Ⅰ 現状認識のポイント
Ⅱ 等級制度(人事フレーム)設計のポイント
Ⅲ 賃金制度(賃金体系・賃金表)設計のポイント
Ⅳ 評価制度設計のポイント
本日のまとめ
最後に ~賃金コンサルティングのプロに求められる姿勢とは
当初は、60名定員のはずだったのですが、賃金テーマでの研修会が少ないこともあってか、地元の尼崎支部以外からも参加申込みが殺到し、会場を急遽変更(80名に増員)しての対応となりました。
それでも、申込みが止まず、〆切20日前には満員札止めの盛況ぶりでした!
セミナーや研修講師はそこそこ場数を踏んでいるので気負うことなく臨めると思いきや、社労士会関係では久しぶりの登壇ということもあってか、諸先輩を含む先生方を前にして、その独特の雰囲気に飲まれそうになりました。
さて今回は、私にとってもレジメを刷新するよい機会となりました。
というのは、これまでの賃金制度は「信賞必罰」、「やった者が報われる」、「生産性なくして分配なし」等がキーワードでしたが、ここ1~2年ぐらい? で急速に環境が変わり、いかに「優秀な人材を獲得し、定着化を図れるか」、「将来への不安を払拭するために可視化できるか」等がメインテーマに変わってきており、これまでのレジメが時代に合わなくなってきていると感じていたからです。
そう、これまでは賃金制度によって従業員のモチベーションを高め、業績の向上を図ろう! という流れできていたのですが、労働力人口の減少(人手不足)、格差問題はあるものの基本的には豊かな生活が送れるようになったことに伴って賃金制度へのニーズにも変化が起こり、そうした変化に合わせるようにレジメも修正を迫られるようになっていたのです。
企業規模に応じた賃金制度設計のポイント、テクニックはもちろんですが、今回はこうした背景も強調しながらお話しさせて頂きました。
それにしても、18:30~20:00(90分)という中で、ゆっくり、丁寧に話そうと思いながら、あれもこれもお伝えしようと欲張ったがために機関銃トークとなってしまい、挙句には、普段は時間通りに話を収めるところを、不覚にも8分もオーバーしてしまう始末…
結局のところ、賃金制度にはある程度のセオリーはあるものの、企業の状況に応じてカスタマイズしなければ機能しませんので、これが「正解」というものはないと言えます。
今回は、最近の事例(私にとっての経験という宝物)をふんだんに織り交ぜましたが、これらはあくまで私が実践してきた一例に過ぎませんので、果たして今後にどれだけ役立つのか? つまり、参加者皆様のクライアントや現場においてどれだけ適合させていくことができるのか? は正直、気に掛かるところです。
とにもかくにも、無事に持てるものを出し切ることができ、ご参加いただいた先生方はもちろん、運営に尽力して下さった支部役員の皆様には感謝の念で一杯です。
誠にありがとうございました <(_ _)>