中薗総合労務事務所

   

人事労務のコンサルティング&アウトソーシング

   

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04 月

海外勤務者の労災認定 - 2016年4月29日

ニュース&コメント

海外勤務者の労災認定について、東京高裁は「労災保険を給付しないとする労働基準監督署の決定を取り消す判決を言い渡した。」とのことです。

この裁判では、死亡した男性の所属が海外だったかどうか? が争われたようです。

1審では、男性の所属は海外だったとしたうえで、海外勤務の社員を労災保険に加入させる特別の手続きも取られていなかったとして遺族の訴えを退け、労基署の決定を容認していましたが、東京高裁は「国外での勤務実態を踏まえて、どのような労働関係にあるのか判断すべき」という基準を示したうえで、死亡した男性は「国内の事業場に所属し、当該事業場の使用者の指揮命令に従い勤務する労働者である海外出張者に当たる」として、「労災保険法上の保険給付の対象から除外することは相当ではない」と判断したとのことです。

確かに、海外での勤務について、出張の場合は労災保険が適用されますが、海外赴任の場合は「特別加入制度(海外派遣者用)」の手続きを踏んでいなければ、労災保険が適用されないことになっています。

たまたまですが、ちょうど一昨日、就業規則の見直しをお手伝いしている顧問先様において同様の内容について議論していたところでした。

つまりそれは、その会社様でも海外出張が頻繁にあるのですが、案件によっては海外勤務が長期に及ぶ場合があり、そうなってくると、もはやそれは出張と呼べるのか? 海外赴任者として労災保険への特別加入の手続きをとった方がよいのではないか? といった議論でした。

その点、今日取り上げたニュースは大変興味深いものでしが、結局は実態を見て判断ということになると、やはりグレー(判断基準がわかり難い)と言わざるを得ないと感じました。

現に行政判断を司法の場でひっくり返すという事態が起こっていますので、この判断たるや非常に難しいということでしょう。

いずれにしても、実務の現場では慎重に検討していかなければならない問題であると改めて痛感しました。


近況など

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あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。

今年も、はやGWがやってきましたが、この連休で、熊本の復旧が格段に進むことが期待されるところです。

さて、私はと言いますと、半分以上は仕事で、余裕があれば近場で気分転換(親孝行?)が出来たらいいなと考えているところです。

それと、この期間を利用して、事務所のハード面の梃入れを行っていこうと思っています。

リース満了となるサーバーの入替えや、電話機の増設、メールアドレス(ブラウザ)の変更作業などです。

事務所の規模が大きくなるにつれて色々な部分で改善が必要となってきますが、普段なら日常業務に追われてなかなか手が回らないところに、ここぞとばかりに休み返上で手を伸ばそうとムチを打つつもりです。。。 csweat


攻めの採用計画が凄い!? - 2016年4月17日

ニュース&コメント

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星野リゾートさんが 3年で1000人採用 するとの計画を発表しました。

16年度は約270人(過去最多)、17年度は340人、18年度は380人規模で採用を行うとのことです。

もともと星野リゾートさんと言えば、ユニークな独自の手法で脚光を浴びることがありましたが、今回も世間の度肝を抜くような計画ですね。

背景には、観光立国を目指す国の政策があり、そのことが同社を後押ししているのかも知れませんが、それにしてもこのご時世において、ここまで攻めの姿勢をとれるところに感服します。

リスク・テイキング という言葉があり、これは「健全な判断に基づいて、計算された危険を冒す心構え」のことを言っていますが、現実的には、どんなに元気な企業等であっても、このリスク・テイキングがなかなか出来ないものです。

それと、企業等が急成長し、従業員が急に増えると教育が行き届かなくなり、オペレーションの部分で不都合が生じやすくなります。

是非ともそうしたところを乗り越えて、成功例として称賛される姿を見てみたいと感じます。


近況など

あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。

熊本の地震には心を痛めております。

被災された方には、心よりお見舞い申し上げます。

東日本大震災の時もそうでしたが、やはりこれらの惨状を見ていると、自身が経験した阪神・淡路大震災のことを思い出します。

当時の私は、ゼネコン(前々職)に勤務しており、被災した実家をさておき、ベテラン社員に混ぜられて災害復旧現場の最前線に送り込まれ、不眠不休で精神的にも肉体的にも極限状態に追い込まれ、この現場が終わったら必ずこの会社を辞めてやる! と思うほど辛い経験をしたものでした。

しかし、どんなに時間が掛かろうとも、前を向いていれば必ず明るい日は戻ってくると思います。

僭越ですが、そう信じて決して負けないで欲しいと願っています。


ブラックバイトに注意を - 2016年4月9日

ニュース&コメント

ブラックバイトとは、「学業に支障をきたすほどの労働を強いるアルバイトのこと」だとされていますが、こうした社会問題ともいえる問題に対処すべく『ブッラクバイト対処マニュアル』なるものが、学生さんに配布されるという動きが出てきている模様です。

ちなみに、この対処マニュアルの内容は、次のページでもう少し詳しく案内されています。

ブラックバイトとは、どのようなトラブルが起きる職場を指しているのか? について、この対処マニュアルによると次のようなトラブルが起きる職場としています。

賃金トラブル
賃金が求人票や契約と異なる
賃金が最低賃金よりも安い
賃金が仕事に見合わない
賃金が支払われない
残業代が支払われない
労働時間トラブル
シフトが強要される
定時になっても上がれない
休憩・休暇トラブル
休憩が取れない
有給休暇が取れない
弁償・罰金トラブル
ノルマが強要される
弁償や罰金が強要される
制服、道具等の購入が強要される
仕事内容トラブル
重い責任を背負わされる
研修体制が不十分である
いじめ・嫌がらせトラブル
パワハラされる
労災トラブル
仕事中のケガを労災と認めてくれない
辞職トラブル
辞めさせてもらえない

まさに学生さんが世間や労働ルールについて知らないことをいいことに… といった内容が並んでいます。

特に飲食店や小売店では人手不足感が強まる中で、今後もアルバイトを活用していかざるを得ない状況が続くものと思われます。

そうした状況下で、学生さん側も学校の注意喚起などによってある程度の知識はつけてくるでしょうから、もしこうしたトラブルを起こしている企業等は、いずれアルバイトですら採用が難しくなってしまいますから、間違ってもブラックバイトと言われないよう十分に注意しなければなりませんね。


近況など

あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。

昨日、お客様の会社の管理職を対象に「考課者研修」を実施したのですが、その終了後にそこの社長様のお誘いで近くの某和食レストランで昼食をご一緒させて頂きました。

今日のニュースじゃないですが、そのお店もかなり人手不足が深刻なようで、かつては昼食時間帯は大いに賑わっていたのですが、その見る影もないといった感じに変わり果ててしまっていました。

waitress

料理の提供時間もかなり掛かっており(30分以上?)、賑わいをなくすのも無理はありませんが、これではスタッフ一人ひとりへの負荷も大きくなり一層採用が難しくなるだろうなと感じました。

つまり、「人手不足 → サービス低下 → 顧客減少」という負のスパイラルに陥っているわけですが、こうなってくるとかなり大鉈を振らないと事態が打開できないだろうなと思います。

外食する時は、いつもその店の収益や改善策を考えてしまうという職業病が出てしまう私でした…。


長時間労働の監督強化 - 2016年4月3日

ニュース&コメント

ここへ来て、長時間労働、長時間残業に対する監督指導や監視強化の動きが強まってきています。

今日は、関連記事を2つ取り上げてみました。

続いて…

確かに、長時間労働や長時間残業は、人件費が嵩んだり、従業員が疲弊し、退職したりして労使にとっていいことはないでしょう。

意図的にこれらの労働を強いるのであれば、それらの事業所は監督指導を受けるのもやむなしかも知れませんが、一方、昨今では人手不足により否応なしに一人当たりの労働時間が長くなってしまうという現状も見逃せません。

その辺は、セミナー受講をきっかけに最近お付き合い頂いている某ラーメン店チェーンの社長が切実に訴えられておられましたし、また長らくお取引させて頂いている別の飲食店でも慢性的な人手不足に悩まされているところです。

悪質なケースは別として、やはり人材確保策も合わせて考えていかなければ、真の問題解決にはならないのはないでしょうか…。

記事を読みながらそのような感想を持ちました。


近況など

cherry blossoms

あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。

久しぶりのブログ更新ですが、気がつけば近所でも桜がきれいな時期となってきました。

4月は、色々な出会いや別れ、そして様々な環境変化の季節でもありますよね。

私は、独立する前からその多くを人事畑で過ごしてきたからか、この季節はよく新入社員研修の世話役をしていました。

淡路島での一週間の軟禁生活(「島流し!?」と呼ばれていました)や、お寺での4日間×2回の泊り込みなど結構きつかった思い出があります。

時には、すっかりお坊さんと仲良くなって、危うく出家を勧められそうになったこともありました…(苦笑)

さて、ここ最近の動きとしては、講師のご依頼をよく頂いているのと、関連事業を行う会社(アズローバル株式会社)を立ち上げたといったところです。

先日は、名だたる運輸・物流関係の経営者向けに、年始に起きたスキーバス事故に見る労務管理のポイントをお話させて頂いたり、来月には主に小売業・サービス業の経営者向けに「ブラック企業vsモンスター社員」、「売り手市場における勝ち組企業の人事労務戦術」というテーマで講演させて頂く予定です。

単に法律論を展開するのではなく、経営という視点からもお役に立てる内容にしていければと考えていますので、ご興味のある方は間もなく受付が開始されますので、是非ご参加いただければ幸いです!

アズローバル株式会社については、当面は研修の企画・運営や出版物の企画・編集などを中心に、本業を補完する形で事業展開を行っていく予定です。

まだまだお客様に対して至らぬ点が多々あろうかと思いますので、新会社もうまく活用しながらさらなる進化を目指していきたいところです。

事務所スタッフも随時増員していくことになろうかと思われますので、ご興味がある方はぜひ仲間に名乗りを上げて下さい <(_ _)>


     
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