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今日は、「ミスマッチ失業率」というトピックが気になったので取り上げてみました。
日本経済新聞によると、日銀の試算で『求職者数に対して企業の求人数が足りない状態が解消したことがわかった…』 とのことなのですが、これって一体どういうことなのでしょうか?
労働力人口に対する失業者の割合を示す完全失業率は理由によって2つに分かれ、それは
- 求職者数に比べ求人数が足りないことが理由の失業率
- 求人があっても職種などの条件が求職者と合わないため起きるミスマッチ失業率
ということだそうです。
そして、7~9月平均のミスマッチ失業率が3.390%だったのに対して完全失業率は3.367%となっており、理論的には企業の求人数が求職者数を上回っているので、職種などの条件にこだわらなければ、みんな働ける状況になっているということなのです。
さらには、こうした逆転現象は1992年7~9月以来23年ぶりだそうです。
私は、よく顧問先の社長様などに、現状で人手不足感が強いのは、
- 建設
- 介護
- 飲食・小売
の3つでしょうと話すことがあるのですが、こうした職種にこだわらなければ、失業していてもすぐに職に就ける可能性が高いと今日の記事は指摘しているのではないでしょうか。
そうなると、企業としては優秀な人材を確保するために賃金が上昇する傾向に動き、これが消費を喚起して景気にも好影響をもたらすというのが通常考えられるシナリオですが、経営者としては、そんなに簡単にはいかないよというのが本音ではないでしょうか…。
近況など
あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。
この時期、私の自宅の近くには大きなクリスマスツリー(イルミネーション)が登場するのですが、これすなわち年末調整の繁忙に突入する合図(サイン)のようにも思えてきます…
今年は、スタッフみなさんのお蔭で、準備態勢は例年以上に整っているようには思うのですが、ここから年末まで気を抜けない日々が続きます。
せっかくのツリーを楽しむ余裕も欲しいところですが、現実はなかなかです…。
それと話は変わりますが、ここのところ顧問先様の依頼を受けて、海外赴任者のリスク管理に関する社内規程の作成について取り組んでいます。
その矢先に、パリでのテロ事件が起こったわけですが、その惨状をテレビ等で見ていると、決して対岸の火事ではいられないなと身につまされています。
社内規程をしっかり作ったからといって今回のような惨事を防げるものではありませんが、少なくともこのような時こそ迅速に対応できるようなしっかりとした規程を作らなければいけないなと改めて痛感しました。
日本にいて平和に暮らしていると、ついついリスク管理について甘く考えてしまいがちになりますが、世界に出て行くということは、そのような甘い考えは許されないのですよね。