ニュース&コメント
今日は「人事評価」に関する興味深い、というか耳の痛い記事がありましたので取り上げてみました。
ちなみに、不満要因のTOP3は以下の通りだそうです。
不満を感じている理由
1位 評価基準が明確に示されていない(41.0%)
2位 評価者の好き嫌いで評価される(38.7%)
3位 評価者が直属の上司しかおらず、評価が一面的(24.9%)
私は、人事制度の導入や見直しを支援する仕事に長らく携わっていますが、これらはいつもクライアント様やその従業員からお聞きする事項です。
人が人を評価するうえにおいて「完璧」ということは、正直いってあり得ないことだとは思いますが、ある程度はテクニックでカバーできると断言できます。
特に、1位の「評価基準が明確に・・・」については、評価基準を文章化することで飛躍的に改善できるのです。
実際に、私のクライアント様のところでは、評価基準を文章化したことによって長年の悩みが解消できた!という声をよく頂戴します。
ただ、それには多大な労力と、やはり文章のセンスを要しますので、なかなか一朝一夕にはいかないのも悩ましいところです。
そして2位や3位の評価する側と評価される側の問題を解消するには、やはり的確な評価者訓練(考課者研修などとも言います。)を実施し評価者のレベルアップを図ることと、常日頃から良好な人間関係を築くことに尽きると言えます。
つまり、「こんな上司に評価されるのは嫌だ。」などと部下が思ってしまった瞬間から、どんなに訓練を積もうと、どんなに素晴らしい評価シートを作成しようと、その効果が発揮されなくなってしまうのです。
ちなみに、多面評価(一人に対して他部署の人などを含めて複数の人間が評価すること。)も一種の解決策のように思えますが、やはりメリット・デメリットはあります。
もし、これで問題が解決するなら、もっと多くの企業等で取り入れられていてもよいはずですが、実際はそうなっていないところがデメリットも含んでいるところを物語っています。
いずれにしても、今日の記事は、私にとっても改めて身につまされる内容でしたので、人事コンサルタントとしての今後に活かしていきたいと感じました。
近況など
あらためまして、こんばんは
特定社会保険労務士の中薗です。
今日は「ひな祭り」ですが、いかがお過ごしでしょうか・・・。
事務所のホームページ、つまりこのサイトを全面リニューアルオープンして2~3日が経ちましたが、今日は新たに「労働社会保険レポート!(マルマガ版)」を復刊しました。
その冒頭でも書きましたが、本来ならタイムリーかつコンスタントに記事を配信できればよいのですが、正直いって、日常業務の傍らでどこまで出来るかわかりません。特に、6~7月や11~12月の繁忙期ともなると怪しい限りです・・・
そもそもこのレポートは、難解な労働・社会保険に関する法令等をわかりやすくポイント解説し、なるべく多くの皆様の疑問や悩みを解消できればという趣旨で書いています。
メルマガ版は、いわばそれらの情報をいち早く読者様にお伝えしたいと思い始めました。
ただ、レポート一つ書くにしても、やはり神経を使いますし、それ相当の労力を要します。
で、ついつい滞ってしまうのですが、難しいことをやさしく書くことも一種の訓練になると思って、粘り強く続けていきたいところです。