中薗総合労務事務所

   

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06 月

同一労働同一賃金推進法って? - 2015年6月20日

ニュース&コメント

今日の注目ニュースは、やはり労働者派遣法の改正だったのですが、もう一つ気になる記事がありましたので、そちらを見てみたいと思います。

それは『同一労働同一賃金推進法案』についてです。

この法律は、同じ仕事をしている派遣社員と正社員がいたら「待遇の『均等』を実現する」ということを目指して当初は民主党が主導していたようですが、最終的には「『均衡』のとれた待遇」に落ち着いたようです。

そして、仕事の内容だけでなく、勤続年数や責任などに応じて待遇のバランスを取れば、賃金の格差が許されるとのことです。

ちなみに『事業主には国への協力を求めているが罰則はない。』とのことですので、実際には殆ど影響力を持たない、いわば法案作成や議論に費やした時間が無駄としか思えない内容と見てとれます。

民主党については、政権を奪われてからすっかり存在感が薄れてしまったように思われますが、相変わらず「もぐら叩き」(?)のような議論に終始しているようで、何も変わっていないように感じるのは私だけでしょうか…。

何も民主党を批判したくてこのように書いているのではなく、派遣法に関して言えば、現実には派遣労働者の道を好んで選ぶ方もたくさんいらっしゃるわけですし、「格差是正」と声高に叫ぶものいいのですが、そういった声も汲み上げつつ、もっと地に足の着いた説得力のある提言を行って欲しいと思うのです。

つまり、「志」や「真意」などがいまいち伝わってこないのです。

偉そうなことを書いてしまいましたが、今日は期待を込めて、言わばエールの意味合いも含めて書かせて頂きました。

不快に思われた方は申し訳ございません m(_ _)m

でも、そう感じざるを得ない今回の記事内容でした。


近況など

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あらためまして、こんばんは
特定社会保険労務士の中薗です。

朝晩はかろうじて涼しいですが、湿度が高くなってきて嫌な感じですね・・・。

先日、事務所内の湿度計を見てみたらエアコンをかけていても55%ありました。

ちなみに事務所は、交通量の多い道路に面しているので窓が開けられず、年中ほぼエアコンをかけているのですが、エアコンが無かったらと思うとぞっとします 汗

あと、拙著の出版が、いよいよAmazonでの手続きに入りましたので、カウントダウンとなってまいりました!

嬉しいやら、待ち遠しいやらの気持ちはもちろんあるのですが、全てを出し切った感は正直いってあまりなく、調子に乗って2作目の執筆なども考える今日この頃です。

ただ、日常業務の方も半端ではなく忙しくなってきていますので、書くとしても焦らずに進めていけたらと思っています。


パワハラ相談の増加 - 2015年6月13日

ニュース&コメント

さて今日は、増加傾向が止まらない「パワハラ」に関する記事がありましたので取り上げてみました。

記事の中に『ミスするたびに上司が怒鳴ることを会社の人事課に相談したところ上司から仕事を与えられなくなったり・・・』とのくだりがありました。

怒鳴るなどの行為は、度が過ぎるとパワハラに当たると察しがつきやすいのですが、実は仕事を与えない、無視するなどの行為もパワハラに該当することがあるのです。

私が労働者側の立場で取り扱った案件の中にも、労働者の意に反して企業側が一方的に自宅待機を命じて仕事をさせなかったというケースがありました。

半ば嫌がらせのような行為について、相手企業とその顧問弁護士は「賃金はきちんと支払っているので、労働基準法上は問題ない。」との見解で、確かに賃金不払いには当たらないかも知れませんが、れっきとしたパワハラだと言えるのです。

いずれにしても、パワハラの火種はほぼどの企業においても抱えていると言っても過言ではありません。

そういった意味では、今日のこうした記事は、ただ対岸の火事として眺めるのではなく、明日はわが身とぜひ予防意識を高めるきっかけにして頂ければと感じました。


近況など

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あらためまして、こんにちは
特定社会保険労務士の中薗です。

日中は外出していると湿気が気になる季節となってきました。。。

すっかり梅雨だな~と感じる今日この頃ですが、雨は嫌だなと思う反面、夏場の水不足や農作物のことを考えると、やはりこの時期に必要なものなので我慢しなくてはと思います。

事務所としての近況ですが、最近は特に、マイナンバー制度への対応に関するご相談が増えてきました。

先日の年金情報漏洩の問題があってから過敏な反応が起きている感が否めません。

弊事務所としては、行政官庁の対応動向を見据えながら、労働保険料の年度更新や社会保険の算定基礎届などの繁忙期が過ぎたら本格的な準備に取り掛かろうと考えているところです。


マタハラ企業を公表へ - 2015年6月1日

ニュース&コメント

今日は、「マタハラ(マタニティー・ハラスメント)」についての記事を取り上げてみました。

マタハラについては、間もなく発売予定の拙著でも少し触れているのですが『妊娠や出産を理由に職場などで精神的、肉体的に受けるいじめや嫌がらせのこと。』とされています。

この辺の動向について、次のような記事がありました。

こうした施策に関しては、社労士の立場としては理解しなければならないところですが、一方では、私も一経営者でもありますので、企業側の気持ちが全くわからないでもありません。(悪質なものは論外ですが・・・)

産休や育休の取得は中小・零細企業においても当たり前の世の中となってきましたが、そのような民間の企業等が存続していくためには収益が必要不可欠であることは言わずもがなで、こと収益面を考えると、やはり産休・育休の取得が企業等に与える色々な部分でのロスは計り知れませんので、企業側としてはなかなか理屈通りに快く「はい、わかりました。」といかないところがあると思うからです。

だからといって「嫌がらせ」というのは、やり方としてよくないのは明白ですので、国としてもそこはきちっと法律の実効性を確保していこうということなのでしょう。

企業側の論理と労働者側の論理のバランスが崩れた時に弱者保護の施策が強化され、今回もそうした動きの一端と見てとれますが、企業等が存続してこそ産休や育休も可能となりますので、本当に悪質な事案は別として、企業側、労働者側の一方にだけに偏らない、要はバランスはよく考慮して頂きたい問題でもあると感じました。

何事もそうですが、やり過ぎはかえって歪のもととなり兼ねませんので必要な範囲にとどめることも考えていかなければならないのではないでしょうか?

先般取り上げたワーク・ライフ・バランスとて、バランスが崩れると「公私混同」になり兼ねませんからね。

世の中の変化は思っている以上に早く激しく、労働者側がこうした施策を逆手にとって企業等に悪影響を与えるようなケースがないとも言い切れなくなってきているようにも感じますので・・・。


     
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